日本語学校に留学して稼げる?アルバイトは週28時間まで!!
日本語学校に留学して稼げる?アルバイトは週28時間まで!!
1. はじめに
日本語学校に留学するウズベキスタン人の中には、アルバイトをしてたくさんお金を稼ぐことを目的としている人が一定数います。しかし、留学生がアルバイトだけで学費と日々の生活費を稼いだうえで、貯金をすることはとても難しいです。ウズベキスタンの留学エージェントの中には、「アルバイトで月30万円稼げる」とウソの説明をして日本に行きたい人から多額の手数料を取ろうとする人たちもいます。手数料を払う前に、日本語学校に留学すると実際にいくらかかるのか、アルバイトでどれくらいお金を稼ぐことができるのかに関する正しい知識を得て、あなたの希望に合った選択ができるようにしましょう。
2. 日本語学校で学ぶ人の毎月の生活費
日本学生支援機構(JASSO)による令和3年度私費外国人留学生生活実態調査概要によると、日本語学校で学ぶ学生の1か月あたりの支出は以下のとおりです。
全国平均 | 157,000円 |
北海道 | 172,000円 |
東北 | 142,000円 |
関東 | 167,000円 |
東京 | 171,000円 |
中部 | 134,000円 |
近畿 | 147,000円 |
中国 | 105,000円 |
四国 | 100,000円 |
九州 | 123,000 |
支出の内訳(全国平均)としては、学費等が56,000円、食費が28,000円、住居費が38,000円、電気・ガス・水道料金が7,000円、趣味・娯楽費が5,000円などとなっています。
3. アルバイトで稼げるお金~週28時間ルール
学費や生活費のために多くの留学生はアルバイトをしていますが、法律によって、留学生がアルバイトできる時間は1週間で28時間までと決められています。2023年時点の最低賃金は全国平均で1004円なので、1週間で28,112円(1004円×28時間)の収入を得ることができます。4週間アルバイトをした場合、112,448円です(ここから税金が引かれます)。留学生がアルバイトだけで学費や生活費を支払うのはかなり大変だということが分かります。
4. 28時間以上働くデメリット
法律を守らずに28時間以上働くと、留学生に大きなデメリットが発生してしまいます。たとえば、在留期間を更新できなくなったり、学校を卒業後に就職するために在留資格の変更しようとしても許可されない可能性が高くなります。また、もっぱらアルバイトを行っていると、刑事罰を科されたり退去強制を受ける可能性もあります。
5. 28時間以上働いたら、バレます!
働いている人には、課税証明書や納税証明書が発行されます。これらの書類には留学生の収入額が記載されます。もし収入額が大きければ、週28時間の制限を超えて働いている可能性が高いと判断されます。
また、会社が外国人を雇うときは、ハローワークに「雇用状況の届出」を提出します。この書類には在留カードの番号も記載されるので、もし留学生が2つの会社でアルバイトをした場合、2つの企業がそれぞれ「雇用状況の届出」を提出します。そうすると、入管は留学生が2つの企業で働いていることに気が付きます。
実際に、週28時間以上働いていることが発覚し、退去強制となった留学生も多いです。
6. おわりに
お金を稼ぐ目的で留学しても、適法に十分なお金を稼ぐことは難しいです。もしあなたの目的が日本語を学ぶことや日本の大学・専門学校に行くことではなく、仕事をして稼ぐことであれば、留学生よりも「特定技能」や「技能実習」の在留資格の取得を検討したほうがよいでしょう。
日本で働きたい方は、どの在留資格を取るべきなのかについて知りたい場合は、こちらをご覧ください。
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