技能実習って何?
技能実習って何?
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1. 技能実習の制度趣旨
技能実習は、開発途上地域への技術移転による国際貢献を目的として創設されました。現在日本では、約35万人の外国人が技能実習生として働きながら技術を身に着けています。
技能実習を終えて帰国した技能実習生に行ったアンケート調査によると、技能実習期間を通じて学んだことが「帰国後、役に立った」と回答した人は92%で、役に立った具体的な内容は「習得した技能」」が78.9%と最も多く、「職場の規律」が66.6%、「日本での生活経験」が65.4%でした(JITCO 令和4年度「帰国後議の実習生フォローアップ調査」(概要))。
一方で、技能実習生を安価な労働力として考えて、悪質な人権侵害行為(暴行・脅迫、旅券の取り上げ、賃金等の不払いなど)を行う送出機関・監理団体・受入企業が多数報告されているという事実もあります
2. 入国後の技能実習のしくみ
技能実習1号は入国後1年目に技能等を「習得」するための活動です。
技能実習2号は入国2・3年目に技能等を「習熟」するための活動です。
技能実習3号は入国後4・5年目に技能等を「熟達」するための活動です。
次の号に進むためには技能検定・技能実習評価試験を受けて合格する必要があります。また、技能実習2号・3号から特定技能1号に移行することができます。多くの人は、1号と2号の合計3年間実習をし、その後特定技能1号に切り替えます。
3. 技能実習の職種
技能実習として働ける職種として、農業・漁業・建設・食品製造・繊維衣服・機械金属・その他(溶接・自動車整備・ビルクリーニング・介護・宿泊など)があります。2023年12月時点で305人のウズベキスタン人技能実習生がいますが、建設・農業・介護・食品製造・繊維衣服などの職種に従事している人が多いです。
ほとんどの職種で1号から2号に移行できますが、1号のみ認められている職種もあります。1号しかできない職種だと知らずに技能実習生になり、来日後に困る例もあるので、2号に移行できる職種なのかどうか送出機関などにしっかり確認しましょう。
4. 技能実習の仕事内容・日本の働き方
技能実習生の具体的な仕事内容は職種や受入企業によって変わるので、送出機関や監理団体に仕事内容についてしっかり確認しましょう。ウズベキスタン人の中には、仕事内容をよく知らずに技能実習生になって困ってしまう人も一定数います。たとえば、「看護」の仕事だと思って日本に行ったけど、実際には「介護」の仕事だったから、嫌になってすぐウズベキスタンに帰国してしまったという例や、時間厳守などの日本のビジネスマナーが合わずに苦労する人もいます。せっかく日本語や技能に関する勉強をしたのにすぐに帰国してしまうとお金と時間を無駄にしてしまうので、ウズベキスタンにいる間に仕事内容や日本の働き方をよく把握しておくことが大切です。ウズベキスタン技能実習生のインタビュー記事も参考にしてください。
【農業分野で技能実習から特定技能1号を取得し、そして2号へ】
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