ウズベキスタン人の食事の文化
ウズベキスタン人の食事の文化
ウズベク人は近所の人や、知り合いと挨拶するときは、「uyga o’tinglar, choyga」と聞きます。その意味は、「お茶のために家に来てくださいね」です。ウズベク人は仲がいい人をよく自分の家に誘います。誘って、いつもパン、料理、ドライフルーツ、お菓子などがたくさん入っているテーブル(dasturxon(ダストゥルホン)) を準備し、お茶も必ず出します。家を訪ねるとき、客がナンを買って持って行く伝統があります。食事しながら、お茶を飲みながら、熱い話をします。
お茶の文化
ウズベキスタンでは、食事の始めには、お茶を飲む文化があります。お茶に関する三つのルールがあります。
① お茶を注ぐ人
家に親戚とか親しい人が来るときに、その家の一番年下の人(娘・息子)または家主(父・母)がお茶を注ぎます。同僚、クラスメイトと食事に行くとき、年下の女性が基本的にこれをやります。
② お茶を注ぐ前
お客さんにお茶を入れる前に、茶碗(ピアラ)にお茶を3回注ぎ、それをティーポットに戻します。その方法によりお茶が速く淹れられ、茶碗に注がれたお茶の均一な味わいがT保たれます。
③ お茶を注ぐ時
お茶を茶碗の半分まで注ぐ伝統があります。お客さんはお茶のおかわりをたくさん求めることで家族に対する尊敬を表せると考えられる一方で、家主はお客さんをお世話することでホスピタリティを示すことができます。また、茶碗には半分までしか注がないので、茶碗を手で持っても、お客さんはやけどをする心配がありません。
ナンの文化
テーブル(ダスタルハン)ではいつもナンがあります。ウズべク人はなんでもナンと一緒に食べます。お米が入っているピラフ、麺が入っているラグマン、を食べるときでもウズベク人はナンと一緒に食べます。ウズベク人は、幼少期からナンの重要性、大切さを教え込まれます。そのため、ナンは表面を上にしてテーブルに置き、決して投げたり捨てたりしてはいけません。
食事前後
食事をし始める時、まず年上の人が食べ始めます。話に夢中になった年上の人に対して、年上の人が「boshlab bering」(どうぞ、食べ始めてくださいという意味。)を言い、一緒に食べ始めます。
食事の直前には通常、「Bismillah-ir-Rahman-ir-Rahim」(最も慈悲深き神の御名において。)と言います。そして「yoqimli(ヨキムリ) ishtaha(イシタハ)!」(ボナペティの意味)も食事前に言います。食後、家族の長または食卓の最年長者が手のひらを開いて、料理を準備した人と食べた人々に健康と幸福を祈る願いを伝えます。
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