在日ウズベキスタン人へのアンケート調査
在日ウズベキスタン人へのアンケート調査
1. はじめに
2022年にJICA・EYが在日ウズベキスタン人368人を対象としてアンケート調査を実施しました。そのアンケート調査の中から、来日前の課題・来日費用・仕事上の課題や困難・日本での生活/就労で得たもの・来日目的などのアンケート結果を紹介します。
2. 来日前の課題
来日前の課題として一番多かったのは「日本語が理解できない」です。日本に行く前に十分な日本語力を見つけることができていない人が多いのだと思われます。二番目に多かったのは「借金をしなければならない」です。来日するためにかかった費用については「3来日費用」で見ていきます。
出所:JICA・EY調査報告書 図18在日ウズベキスタン人の来日前の課題
3. 来日費用
過半数のウズベキスタン人が5000ドル以上かけて来日していることが分かります。JASSOの調査によると、日本語学校に入学する場合、初年度に平均約680,000円かかります。また、日本での生活費は毎月10万円以上かかりますが、留学生は週に28時間までしか働くことができません。日本語学校に留学して稼げる?アルバイトは週28時間まで!!
来日後の授業料・生活費をどのように支出するのかしっかり計画を立ててから来日しましょう。
出所:同上 図19在日ウズベキスタン人の来日にあたって要した費用
4. 仕事上の課題・困難
特になしと答える人が一番多い一方、「就労時間が長い、休みが少ない」や「給料が少ない」という不満を持つ人も多いことが分かります。伝統的な日本企業では、若いうちは給料があまり上がらず、中堅になってから給料が上がりやすくなるという傾向があります。このことも給料が少ないという不満が生まれる原因の一つだと思われます。
出所:同上 図21在日ウズベキスタン人の生活上の課題・困難
5. 在日ウズベキスタン人のウズベキスタンでの雇用形態と最終学歴
来日前は学生だった人が多いです。また、最終学歴は大学・専門学校が多いです。
出所:同上 図23在日ウズベキスタン人のウズベキスタンで雇用形態と最終学歴
6. 日本での生活・就労で得たもの
日本での生活・就労を通じて得た最も価値があるものについて、58%が「働くためのマインドセット」と回答しています。ウズベキスタンと日本では、仕事に対する考え方や仕事の進め方が大きく異なるので、日本での経験が高く評価されたものと思われます。
出所:同上 図32在日ウズベキスタン人が日本での生活・就労経験で得たもののうち最も価値があるもの
7. 来日目的
来日目的は、「日本の教育環境が優れている」「日本の生活環境が優れている」「日本の技術力・文化・語学に興味があるから」などが上位の回答となっています。
8. おわりに
以上でアンケート結果の紹介は終わりです。先輩たちの意見を参考にしてみてください。
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