日本語学校で学ぶこと

ミルトゥルスノフ ミルカモリディン
（2004年タシケント市生まれ）
2020－2022　高校卒業（34-SCHOOL、ウズベキスタン・タシケント市）
2022－2023　Uzbekistan Japan Center（ウズベキスタン・タシケント市）
2023－2025　赤門会日本語学校（日本・東京）

自己紹介

私は中学の世界史の授業を通じて日本について知りました。学業の合間にインターネットで日本とウズベキスタンのビジネス関連ニュースをチェックし、経済についての知識を深めてきました。特に日本が高度経済成長を遂げたことに強く興味を持ち、経済や文化に対する関心が高まりました。そのため、日本語塾（Uzbekistan Japan Center）に通い始め、最終的にウズベキスタンで高校を卒業後、日本の大学で経済を学びたいと決意しました。現在は東京の日本語学校で勉強しており、2年生です。

日本語学校への準備

日本は独特の文化や美しい景色で外国人に非常に魅力的な国です。日本へ移住を希望する外国人のために、日本語学校は重要なステップとなります。私も日本語学校を最初の目的地とし、ウズベキスタンで仲介会社を通じて学校を紹介してもらいました。日本はウズベキスタンに比べて物価が高いため、資金を準備するのは大変でした。仲介会社の手数料に1,000ドル、日本語学校の費用6,600ドル(1年分)、生活費のために4,000ドル、合計で10,000ドル以上の費用が必要でした。

日本語学校の授業について

私の通う日本語学校では、学習者の目標に応じてコースが分かれています。就職を目指す人向けにはビジネス会話中心のコース、大学進学を目指す人には日本語能力試験（JLPT）や日本留学試験（EJU）に備えるコースがあります。私は2年制の進学コースで、日本の大学受験に向けて勉強しています。

授業は週5日、1日4コマ（45分/コマ）で、午前クラスに参加しています。私の学校は国際色豊かで、1クラス約20人ですが、1つの国籍の割合が30％を超えることはありません。クラスには東アジアからの学生が多い一方で、アメリカやイギリスの学生もいます。進学を目指すクラスメイトは20歳から35歳まで幅広い年齢層です。授業は文法、語彙、漢字、聴解といった基礎をしっかりと学び、クラス内で発表会が行われることもあります。学校外でも書道や会話クラス、日本人との交流活動があり、毎年1回弁論大会も開催されます。

アルバイトについて

来日後1か月でインターネットサイト「TownWork」を通じてコンビニ（ローソン）のアルバイトを見つけ、面接で合格しました。コンビニで働くのは、日本のコンビニの運営方針を学びたかったからです。その後、ホテルでのアルバイトも始めました。日本の宴会や結婚式の仕事も経験し、派遣会社を通じてシフトを調整しながら働いています。週に約26時間働いており、日本語のみで仕事をする環境なので、日本語の会話力向上に非常に役立っています。初めてアルバイトをする外国人も安心して働けます。日本では、先輩やマネージャーが親切に教えてくれますが、日常会話ができる日本語能力は必要です。6か月以上働くと有給が発生し、長く続けることで昇進のチャンスもあります。日本では1つの職場で長く働くことが重要です。

アルバイト収入と学費

現在、コンビニとホテルでのアルバイト収入は生活費を賄うのに十分ですが、学費まではカバーできません。そのため、両親からの仕送りを受けながら勉強を続けています。アルバイトだけでは学費を負担するのが難しいため、ウズベキスタンにいる家族のサポートは非常に重要です。そもそも日本の法律で留学生は週に28時間以上アルバイトしてはいけないと決められています。ルールを違反するとビザが延長されなくなってしまいますので、注意する必要があります。

日本での苦労

ウズベキスタンで学び日本語能力試験N2合格していましたので日本語の苦労はあまりなかったですが、いくつかの困難も経験しました。特に、来日直後は公共交通機関の使い方や生活費のやりくりに苦労しました。日本の物価はウズベキスタンに比べてかなり高く、特に最初の数ヶ月は生活費を抑えるために、節約を意識した生活を送りました。また、銀行口座の開設や役所での手続きなど、日常生活で必要な手続きに慣れるまで少し時間がかかりましたが、周りの人々のサポートがあり、少しずつ適応できました。

日本語学校卒業後の進路

私が日本に来た理由の1つは大学進学です。現在、受験に向けてオープンキャンパスや留学生向け説明会に参加し、日本留学試験（EJU）や日本語能力試験（JLPT）のN1合格を目指しています。英語の資格が必要な大学もあるため、早い段階で進学先を決め、それに向けて準備を進めました。現在、複数の大学に出願中です。

日本での日常生活

日本での留学生活はとても楽しいです。休日には関東近郊に日帰り旅行をしたり、友人と観光地を訪れたりしています。ボランティア活動や異文化交流にも積極的に参加し、日本が提供する多様なサービスや施設を満喫しています。日本は非常に住みやすい国だと感じています。

将来ウズベキスタンから来る留学生へのアドバイス

日本に来る前に中級レベルの日本語を習得しておくことをお勧めします。また、明確な目標を持って来ることが大切です。日本は夢が叶う国です。努力次第で、不可能はありません。日本語学校を選ぶ際には、学校の進学カリキュラムやサポート体制、就職プログラムの有無などをよく調べることが重要です。日本に来る前にしっかりとスケジュールを立てることで、成功への道が開けます。日本では自分の努力が成果につながります。