技人国って何?ホワイトカラー的な仕事です!
技人国って何?ホワイトカラー的な仕事です!
1. 技術・人文知識・国際業務とは
技人国とは、「技術・人文知識・国際業務」のことです。簡単に説明すると、大学卒業等の学歴を有する人や一定の実務経験を有する人が、学んだ内容や実務経験に関連した仕事を行うための在留資格です。2023年6月時点で「技術・人文知識・国際業務」の在留資格を有する外国人は300,045人で、そのうちウズベキスタン人は889人です。
在留期間は5年・3年・1年・3か月で、何度でも更新可能です。配偶者・子の帯同・呼び寄せも可能です。
2. どんな仕事ができる?
以下の表のとおり、技術・人文知識・国際業務のそれぞれで活動内容が異なりますが、いずれも高度な学歴や技術が求められる仕事です。
在留資格 | 活動内容 | 仕事の例 |
技術 | 大学・専門学校で学んだ自然科学分野の知識や技術を要する業務(理系) | システムエンジニア ソフトウェアエンジニア プログラマー 設計・開発など |
人文知識 | 大学・専門学校で学んだ法学・経済学など社会科学分野の知識や技術を使う業務(文系) | 営業、経理、金融、会計、コンサルタント、法律職など |
国際業務 | 外国語を日常的に使う業務 外国の文化に基づく考え・感受性を必要とする業務 | 貿易業務 海外取引業務 旅行会社 通訳・翻訳会社 など |
専門的な知識や技術、能力を必要とする業務に従事する必要があるので、「技術・人文知識・国際業務」の在留資格を持つ外国人が、コンビニやスーパーのレジでアルバイトをしたり、ホテルでフロント業務や清掃の業務をすることは認められていません。これらの仕事では一般的に専門的な知識・技術・能力は必要とされないからです。
3. どうやって「技術・人文知識・国際業務」の在留資格を取れる?
技術・人文知識と、国際業務で在留資格の取り方は異なります。
在留資格 | 要件 |
技術・人文知識 | 以下の1~3のどれかと、報酬要件(日本人が従事する場合と同等額以上の報酬を受けること)を満たすこと 職務上必要となる知識・技術について 1.関連する科目を専攻して大学を卒業していること(または同等の教育を受けていること) 2.関連する科目を専攻して日本の専修学校の専門課程を修了していること 3.10年以上の実務経験があること |
国際業務 | 次の1~3を満たすこと 1.翻訳、通訳、語学の指導、広報、宣伝又は海外取引業務、服飾もしくは室内装飾に係るデザイン、商品開発その他これらに類似する業務に従事すること 2.関連する業務について3年以上の実務経験を有すること (※大卒者が翻訳・通訳・語学指導に従事する場合は、実務経験不要) 3日本人が従事する場合と同等額以上の報酬を受けること |
技術・人文知識は、従事しようとしている業務と専攻科目に関連性があることが求められますが、大学(ウズベキスタンの大学も可)を卒業した場合は緩やかに審査されます。たとえば文学部を卒業した学生が、法務関係の業務を行うこともできます。専門学校については、従事しようとしている業務と専攻科目に強い関連性があることが求められていますが(たとえば国際ビジネス学科で経営戦略を専攻した人が、運送会社で外国人アルバイトの労務管理を行うことはできません。)、2024年から文部科学省が認定した一部の専門学校については大学と同じように緩やかに審査されることになりました。どの専門学校に行ってどのような分野を専攻するかによって、就職できる会社や就くことができる業務が限定されるので、日本の専門学校に進学する前に、将来自分がどのような仕事をしたいのか慎重に考える必要があります。
4.「技人国」を取得するルート
技人国を取得するパターンはたくさんありますが、いくつかの例を紹介します。
留学ルート
現在「技人国」を取得しているウズベキスタン人の大半は留学ルートです。日本語学校に留学し、その後日本の大学・専門学校を卒業して日本企業に就職する例や、ウズベキスタンの高校を卒業後に直接日本の大学に留学する例、東洋学大学・世界言語大学・タシケント国立法科大学などの大学から日本の大学院に留学し、その後日本企業に就職する例などがあります。
技能実習・特定技能→留学ルート
技能実習・特定技能で留学費用を貯めて、その後留学生となり、日本で就職することも考えられます。ウズベキスタンではまだ例は多くありませんが、ベトナムなどでは多くの例があります。
ウズベキスタンで採用されるルート
あまり多くはありませんが、ウズベキスタンの大学を卒業した人が人材紹介業者や知人を通じて日本企業に採用されることもあります。ウズベキスタンにある日本企業の現地法人に採用された後に、日本のオフィスに転勤する例もあります。
5. おわりに
Japan Career Portalでは、技人国として活躍している先輩の体験談も載せています。【豊田通商で活躍する先輩!】先輩の体験談も参考にしながら、あなたの将来について考えてみてください。
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