会社(かいしゃ)と交渉(こうしょう)して有給休暇(ゆうきゅうきゅうか)を取得(しゅとく)!
会社(かいしゃ)と交渉(こうしょう)して有給休暇(ゆうきゅうきゅうか)を取得(しゅとく)!
技能実習生(ぎのうじっしゅうせい)として来日(らいにち)したベトナム人のシム(Xim)さんの体験(たいけん)と有給休暇(ゆうきゅうきゅうか)の制度(せいど)について紹介(しょうかい)します。シムさんは技能実習(ぎのうじっしゅう)の3年間(ねんかん)で連休(れんきゅう)が一度(いちど)もありませんでした。しかし、最後(さいご)に勇気(ゆうき)を振(ふ)り絞(しぼ)って会社(かいしゃ)と交渉(こうしょう)し、初(はじ)めて連続(れんきゅう)で有給休暇(ゆうきゅうきゅうか)を取(と)りました。
3年間(ねんかん)、連休(れんきゅう)なし
シムさんたちは福島県の山の中腹(標高約700m)に住み、養鶏場で働いていました。スーパーマーケットまで約30キロメートルあり、バスもないのに、会社が車でそこに連れて行ってくれるのは月1回だけでした。
また、少ない人員でシフトを組むため、年末年始・ゴールデンウイーク・お盆も含めて2日以上の連休が一度もありませんでした。有給休暇の日程は会社が決め、法律で決まっている日数にまったく足りていませんでした。
このため、シムさんは技能実習を終えるまでの約3年間、福島県の外に出たことがありませんでした。
初(はじ)めて有給休暇(ゆうきゅうきゅうか)を申請(しんせい)
この状況を知った支援団体がシムさんにアドバイスをしました。半年以上働いた実習生は1年ごとに10日以上の有給休暇をもらえます。シムさんは2021年6月、有給休暇の申請書を会社の課長に渡しました。会社はすぐにはよい返事をくれませんでしたが、最終的には8連休を認めてくれました。
申請用紙には次のことを書きました。
- 名前
- サイン
- 書いた日の日付
- 「有給休暇を申請します。」という言葉
- 有給休暇をいつからいつまで取りたいか
- 休暇時の連絡先
3年間(ねんかん)で初(はじ)めての国内旅行(こくないりょこう)
こうしてシムさんはは2021年7月、日本に来て初めて旅行をしました。7泊8日で東京、名古屋、京都を観光し、オンライン無料日本語教室の先生たちとも会えました。
まとめ
技能実習生も正社員も続けて6カ月以上働くと、10日間の有給休暇を取得できます。その後1年経つと新たに11日間、さらに1年経つと新たに12日間の有給休暇を取れます。申請用紙を会社や組合(監理団体)に提出し、応じてもらえない場合は、OTIT(外国人技能実習機構)や支援団体に相談しましょう。
【参考(さんこう)】もっと知(し)りたい人(ひと)はこちらをcheck!
参照元:JP-MIRAIポータル (https://portal.jp-mirai.org/ja/work/s/work-in-japan/negotiation-paid-leave)
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