会社(かいしゃ)がしてはいけないこと
会社(かいしゃ)がしてはいけないこと
会社(かいしゃ)は働(はたら)く外国人(がいこくじん)からパスポートや在留(ざいりゅう)カード、通帳(つうちょう)などをあずかってはいけません。また、会社(かいしゃ)は安全(あんぜん)で衛生的(えいせいてき)な働(はたら)く環境(かんきょう)を提供(ていきょう)しなければなりません。そのような決(き)まりについて紹介(しょうかい)します。
パスポートをあずかるのは禁止(きんし)です
外国人労働者が逃げ出すのを防ぐために、受け入れ会社がパスポートや在留カードを取り上げることが過去にありました。
しかし、外国人を雇っている会社が在留カードなどをあずかることは、外国人の移動の自由を制限することになり、違法です。外国人からお願いした場合でも、あずかってはいけません。
それ以外にも、会社が働く人に次のようなことをしてはいけません。例を書きます。
- 通帳をあずかる。
- 作業時間中にトイレで席を離れると、罰金を取る。
- ひどい言葉を投げかける。暴力をふるう。
- 性的ないやがらせをする。
会社などがこれらに違反している場合は、次のような窓口に相談しましょう。
働(はたら)く環境(かんきょう)について
日本の会社は安全で清潔な働く環境を提供しなければなりません。
① 働(はたら)く環境(かんきょう)の管理(かんり)
会社などは働く環境について次のような点をチェックし、必要があれば改善しなければなりません。
- 空気:ほこりや体に悪い物質が空気に含まれていないか。
- 温度・湿度:職場が寒すぎたり暑すぎたりしないか。外で作業する場合は、寒さや暑さをやわらげる対策がとられているか。
- 明るさ:暗すぎたり明るすぎたりしないか。
- 音:騒音がないか。
- 広さ:せますぎないか。通路が確保されているか。
② 作業管理(さぎょうかんり)
会社などは、働く人の健康や安全が守られるような作業方法を指示しなければなりません。具体的には、作業の適切な内容・時間・方法などについてマニュアルを作ったりチェックしたりします。
③ 健康管理(けんこうかんり)
会社などは働く人の健康をチェックしなければなりません。
- 1年に1回以上、健康診断を行う。
- 健康に関する相談窓口を設ける。
- 休憩室などを設け、清潔な状態を保つ。
こうしたことが守られていない場合も、上記の窓口に相談してください。
【参考(さんこう)】もっと知(し)りたい人(ひと)はこちらをcheck!
Migrant Health Working Group (MHWG), 2022. 日本で働くベトナム人のためのハンドブック. MHWG, ハノイ. (第4章を見てください。)
参照元:JP-MIRAIポータル (https://portal.jp-mirai.org/ja/work/s/distinguish-orgs/things-company-should-not-do)
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