緊密な家族関係のウズベク人
緊密な家族関係のウズベク人
ウズベキスタンでは三世代同居が一般的です
ウズベク人は大家族です。祖父母、両親、子供が一緒に住むことが多いです。大きい家を持っている人だけでなく、小さい家を持っている家族も同様です。多くのウズベク人は新しい家を買ったり家の修理をするために、海外に行ってお金を稼ぎたいという気持ちを持っています。多くの場合、ウズベク人はhovli(ホブリ)(一軒家)に住み、その家は、例えば2つに分かれていて、真ん中に庭があります。一つの家に祖父母と両親が住み、もう一つの家に長男とその家族が住みます。夏の夜には、みんなで庭に集まって話しながら夕飯を食べます。
年を取った親を介護施設に入れないウズベク人
日本では多くの高齢者が介護施設に入っていますが、ウズベキスタンでは年を取った親を介護施設に入れる文化が広がっていません。仕事や他のことでどんなに忙しくても、親の面倒を見るべきだと考えるウズベク人が多いです。この文化は憲法にも影響を与えています。例えば、憲法第80条では、「成年に達した働ける子供は、親の世話をする義務がある。」と定められています。家族法にも同じ規定があり、第109条2項により、親が国家機関または民間機関の扶養を受けている場合でも、その子供は親の世話をし、経済的な支援をする義務を免れません。定年になった親に対して、子供も扶養義務を有します。
ウズベキスタンでは、「Saxovat 」(ウズベク語:寛大さ)および「Muruvvat」」(ウズベク語:繁栄)という国家施設があります。2021年に合計34の施設があり、キャパシティーは9700人で実際に住んでいたのは8840人です[1]。戦争のベテランおよび労働退役軍人のための共和国施設、また民間施設が二つあり、その中の一つは韓国人向けの施設です。
家族のために休みを取ります
自分が住んでいる町に兄弟、叔父や叔母が遊びに来たら、日本人は仕事や学校を休みますか?ウズベク人は休む人が多いです。例えば、地方に住んでいる親戚がタシケントを訪ねてきた場合、仕事や学校を休んで親戚に会いに行き、タシケントを案内します。
または、兄弟の子供が生まれた場合、日本人はどうしますか。そのときもウズベク人は休みを取って会いに行く人も少なくないです。当日じゃなくても、数日後に必ず会いに行きます。
親と離れたら、毎日電話で話す民族
違う国や町で仕事や勉強をするために親と離れて暮らす場合、多くのウズベク人はほぼ毎日親と電話やSNSで連絡して、お互いが元気かどうか確認し、毎日の様子を聞きます。10分話す人もいれば、1時間ほど話す人もいます。1日連絡を取らなかったら、親からは「なんで昨日電話しなかったの?」と聞かれ、心配されます。親から連絡がなかったときは、子供は「娘がいることを覚えていますか。」と冗談で聞く人もいます。つまり、毎日話すことは多くの家族にとって当たり前のことです。
親の指示に従います
ウズベク人は親を尊重し、親の指示に従う人が多いです。例えば、留学した男性は、その国で就職したいと思っても、母親に「家に男性がいないため、帰国して私と妹の面倒を見てください。」と言われたら、多くの息子が帰国します。または、もう結婚する年齢だから、帰国しなさいと言われたときも、その指示に従って一時的に帰国して結婚し、その後、働いていた国へ戻る人もいます。
[1] 参照:「大統領は、高齢者や障害者のためのサポートを強化するように指示しました」(https://www.gazeta.uz/ru/2021/03/06/veterans/)
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