日本の介護業務経験者とインタビュー
日本の介護業務経験者とインタビュー
医療分野の経験がある人は、介護の仕事に向いている可能性があります。

ウゾコワ ・カモラ
2003年 - 2006年:タシケント州ヤンギユル医療カレッジで産婦人科を専攻。
2006年 - 2008年:タシケント州オックルガン区のクリニックで衛生管理業務に従事。
2008年 - 2021年:タシケント市のクリニックで衛生管理及び看護師として勤務。
2021年1月 - 7月:タシケント市のモノセンターで日本語学習。
2022年12月 - 2023年3月:名古屋で1ヶ月間の研修と2ヶ月間の日本語の授業を受講。
2023年3月 - 2024年3月:静岡県で介護(技能実習生)として勤務。
2025年:京都の介護施設で特定技能介護ビザで勤務予定。
(1986年タシケント州生まれ)
(インタビューはウズベク語です。)
日本での就労のきっかけ。
子供の頃から家族や周りの友達に「君はおしんに似ている」と言われ続けており、元々日本に興味がありました。いつか日本に行ってみたいという夢を持っていました。
日本への渡航プロセスについて。
タシケント市内のモノセンターで6ヶ月間日本語を学びました。当時看護師として勤務していたため、介護の仕事を選びました。面接を経て合格し、日本へ渡航しました。航空券代と研修期間中の費用は日本側が負担しました。最初の1ヶ月間は名古屋で研修と日本語教育を受け、その後静岡の介護施設で業務を開始しました。
業務内容について。
ご年配の方を介護する施設で仕事を始めました。仕事はシフト制で、早朝、日中、夕勤、夜勤の4つのシフトがあります。私は早朝と日中のシフトを担当していました。夜勤は従業員の人数が少なくなるため、ある程度の日本語能力と仕事経験が求められます。我々は2人で15人の方の面倒を見ていました。具体的な業務内容としては、朝食の準備、歯磨きの支援、部屋の掃除などを行います。日本人の年配者はできるだけ自分で掃除しようとする努力をします。昼には別の階に移動し、昼食を取り、午後は体操に参加します。薬を必要とする方への支援も行います。その他、個々の状況に応じて様々な支援(お風呂、トイレ等)を行います。
介護業務の大変なところについて。
日本語に関して慣れるまで大変な点がありました。私の場合は一緒にシフトに入っている同僚が支援してくれましたが、ムスリムの方であればオムツ交換などで苦労すると思います。介護の仕事はこのような部分もあるので、あらかじめ心の準備が必要です。
シフトと休みについて。
シフトが終わるとすぐに帰宅できます。月に7日間の休みがあり、それ以上休みたい場合は10日前にマネージャーに伝える必要があります。
どのような人が介護の仕事に向いていると思いますか。
医療分野または看護師の経験がある方に適しています。医療知識があれば、患者として年配者や男女の区別なく、文化的背景に関わらず、業務をこなすことができます。
収入支出について。
給与は契約によって異なりますので、契約書はよく確認してください。技能実習生だった私の場合、手取りは約1000ドルでした。食費、家賃、雑費を差し引くと約500ドルが残ります。残業が多い月はそれ以上稼ぐことも可能ですが、身体的な負担も大きくなります。ウズベキスタンでは特定技能介護の試験に合格し、特定技能ビザで働けるようになりました。このビザでは月に1000ドルぐらい稼げると思います。そのためにはウズベキスタンにいる間に日本語をマスターし、知識を学んでから日本へ行くことが望ましいです。
介護の経験から学んだことについて。
日本人は非常に規律正しく、誠実です。時間通りに仕事を行い、嘘をつかずに取り組むことで必ず信頼関係が築けます。しかし、何かの理由で嘘をついてしまったり、仕事をサボったりすると、職場での信頼を失い、その組織での仕事が難しくなります。信頼を得ると、仕事面、プライベート面までサポートしてもらえます。日本語が得意でない私も、日常的にサポートを受け、試験の準備やハローワークを通じた転職活動も支援いただきました。
将来介護の仕事をしたい方へアドバイスお願いします。
まずは日本語を学び、特定技能ビザで日本に来ることをお勧めします。医療分野または看護の経験がある方には、この仕事を選んでほしいと思います。日本に行ってからは甘えず、与えられた仕事をこなすことが必要です。最初から誠実に対応し、信頼関係を築くことを心掛けてください。一人が残す良いイメージは後に来るウズベキスタン人にとっても追い風になります。ウズベキスタンは日本でまだまだ知られていません。私が内定をもらった会社も私が初めての外国人従業員になります。そのためにみなさんで責任を持って、対応していきましょう。
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