親日国、ウズベキスタンでの体験談
親日国、ウズベキスタンでの体験談
ウズベキスタンの方々は親しみやすいが、ドタキャンや急なスケジュール変更に心の準備が必要!
経歴
氏名:千本木恵美子
現在:JICA海外協力隊2023年度3次隊ウズベキスタン派遣青少年活動担当(2024年1月~)
職歴:
保育士
外務省大臣官房文化交流・海外広報課機関職員
森ビルエステートサービス㈱営業事務
㈱ドトールコーヒー人事課事務
㈱日本旅行法人営業
ウズベキスタンでの業務内容
現在、タシケントの173番公立小中高一貫校で英語と日本語を教えています。また、名古屋大学と提携しているタシケント法科大学では、大学生への日本語授業を担当しています。
主な活動内容
日本語や日本文化の指導(クラブ活動形式)
英語教育(IELTS取得に向けた指導も含む)
日本文化紹介イベント(お茶会、寿司パーティー、習字・折り紙など)
ゲストスピーカーによる講演(日本企業紹介、ロボット講座など)
日本の子供たちとウズベキスタンの児童・生徒の交流(メッセージ交換やオンライン交流の実施)
これらの活動を通じて、日本とウズベキスタンの架け橋となることを目指しています。
ウズベキスタンから海外へ留学について
ウズベキスタンの子供たちは幼少期からウズベク語とロシア語を学び、語学習得が得意な児童が多いです。しかし、次のような理由から海外留学や就労には課題があります:
経済的な負担
進学相談資料や情報不足
ビザ取得の難しさ
私の活動では、留学に関する情報提供やセミナー案内を行い、日本での生活や留学の実情を伝えています。「人生には多様な選択肢がある」ことを示し、彼らが自分の未来を具体的に思い描けるよう支援しています。
ウズベキスタンの魅力
ウズベキスタンは治安が良く、住みやすい国です。歴史的にもシルクロード交易で栄えた文化と伝統が息づいています。
おすすめスポット
サマルカンド:ティラカリメドレセ(神学校)の美しさは圧巻です。
代表的な料理
プロフ:お米、玉ねぎ、人参、クミンを使った伝統料理
シャシュリク:串焼き肉
サモサ:揚げ饅頭
チュチュバラ:水餃子
新鮮な野菜も豊富で美味しいですが、食べ過ぎには注意が必要です(私自身、コレステロール値が上がりました)。
ウズベキスタンの人々
ウズベキスタンの人たちは、真面目で勤勉で親切な人たちが多いです。ウズベキスタンの方々は日本人や外国人と非常に親しみやすい方々が多いです。しかし会議、イベントなどは急なスケジュール変更があったり、アドリブで対応できるように心の準備が必要です。
また日本と同じ農耕民族ですので、人とのつながりをとても大事にします。朝登校すると寄ってきてくれて、笑顔で挨拶してくれる子供達ばかりです。そんな子供たちと毎日楽しく授業をしています。
ウズベキスタンの治安
ウズベキスタンは、世界的に見ても治安が良い国です。例えば、フードコートではカバンや携帯を置いたまま席を取る光景が普通に見られます。また、子どもたちは夜遅くまで公園で遊ぶこともあります。
私自身、電車のホームに荷物を置き忘れた際も取られることなく、駅員さんが親切に預かってくれていました。
これからウズベキスタンを訪問する予定の方々向けのメッセージ
ウズベキスタンは、シルクロードの歴史を体感できる世界遺産都市が多く、また近年の急速な発展によりビジネスチャンスも広がっています。
訪れる際は、歴史や文化を堪能し、現地の人々の温かさを感じてください。この国での出会いと経験が、皆様にとって素晴らしいものとなることを願っています。
最後に
海外協力隊に応募したきっかけは、日本の外務省で文化交流の仕事にかかわったこともあり、海外で自分の持てる知識を子供たちのために役に立ちたいと思いました。そして、協力隊の応募が年齢制限に近いこともあり、思い切って応募しました。ただし、協力隊に行くということは、家族は同伴できず離れて暮らさなければいけません。そこで私の中では葛藤があったのですが、世界の子供たちへ私の持っているものや知識で子供たちが幸せになれればと思い、行く決断をしました。最終的に家族も応援してくれ、私はとても勇気づけられ嬉しかったです。私の家族の応援もあり、今はウズベキスタンで充実した日々を送っています。
その中で嬉しかったことは、日本にいる自分の子供の小学校・中学校と、ウズベキスタンの活動先の学校で交流をすることが出来ました。今後はオンラインでも交流を続けていきたいと思います。ウズベキスタンで毎日授業を行っていますが、その中で、日本とウズベキスタンの架け橋になりたいという気持ちが日々大きくなっています。今、私が出来ていることはそんなに大きくはないかもしれませんが、子ども達がお互いの国を知ることによって、新しい世界がひらけて、笑顔が増えていると実感しています。それが、私がこの国に来た意義だと思っています。
そういうことに気づかせてくれた子供たちにも感謝しています。
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