日本のホテルで活躍する先輩
日本のホテルで活躍する先輩
相手を思う、それが日本のおもてなし文化
経歴
2012-2015: サマルカンド農業カレッジ
2015-2017: サム教育学院日本語学校
2017-2019: ヨークグローバルビジネスアカデミー専門学校
2019-現在: 株式会社リブマックス
(アモノフ ・マンスル、1996年 サマルカンド生まれ)
日本への留学について
子供の頃から、先進国で勉強することが夢でした。特にイギリスを目指していましたが、2014年に友達から「日本への留学が可能で、留学後に就職もできる」との情報を得ました。その友人は私より1年前に日本へ留学していたため、いろいろな支援をしてくれました。
日本語学校の学費は6か月で約3500ドル、さらに最初の滞在費を含めると5000ドルほどかかりました。
日本語学校から専門学校へ
日本語学校を卒業した時点で、N3レベルの日本語力がありました。学生時代には、ローソンでアルバイトをしながら日本語力を磨き、地元の人たちとも交流を深めることができました。
当初は日本語学校卒業後大学進学を目指していましたが、日本の大学は入学試験の締め切りが早く、間に合わなかったため、代わりに専門学校に進学することにしました。専門学校の学費は約70万円で、在学中は居酒屋でアルバイトをしながら生活費を賄いました。
専門学校では、英語やビジネス日本語、ビジネスプランニング、ITスキルを学びました。特に、2年生の後半には、就職活動に向けて面接対策や履歴書の書き方を集中して学び、準備を進めました。
専門学校卒業後の就職
専門学校で行われた会社説明会に参加し、ホテル業界について知ることができました。ホテル業界では英語力も求められていましたので、自分の能力をいかせると思いました。最初はいくつかの面接を受けましたが落ちました。その後、専門学校で模擬面接を繰り返し練習し、毎週2〜3件の面接を受けようにしました。
最終的に、リブマックスという大企業の面接に合格しました。一次面接では練習が功を奏し、二次面接では漢字テストもありましたが、無事にクリアしました。後になってわかったことですが、ホテルのお客様は外国人だけでなく、日本人も多いです。そのため、私の日本語の発音やビジネスマナーが重要視されたのだと思います。
ホテルでの仕事内容
最初はフロント業務を担当し、チェックインやチェックアウト、予約対応などを行っていました。徐々に月末の売上計算や取引先からの入金管理など、より責任のある業務も担当するようになりました。また、魅力的なプランの作成や効果的なマーケティング手法、Booking.com、じゃらん、Expedia、自社ホームページの管理・情報更新も任されました。
現在は新入社員の育成や店舗管理を担当しています。本社との連携、発注や入金、予約管理、シフトマネジメント、清掃会社の管理なども主な仕事です。日本の会社では、前向きに仕事に取り組むと、どんどん責任ある仕事を任せてもらえるのが特徴です。
日本のおもてなし文化とは
お客様に「また来たい」と思っていただけるよう、細かな対応を大切にしています。例えば、部屋の変更依頼があれば、できる限りお応えします。特別な対応をしてあげることで、特別感を感じてもらい、リピートにつながることが多いです。「ここに泊まってよかった」と思っていただけるよう、笑顔でコミュニケーションを心がけています。
ウズベキスタンのホテルでは、笑顔や謝罪の文化が日本ほど浸透していないと感じます。日本のおもてなしは、細部にまで気を配る点が特徴的で、ウズベキスタンでも導入すべきだと思います。
仕事上大切にしていること
外国のお客様向けに英語表記をつけたり、英語でのサポートを行うこともあります。人間関係も非常に大切です。仕事は中途半端にせず、最後まで自分でやり遂げることを心がけています。新人たちにも、そのように指導しています。もし自分で対応できない場合は、次の人にしっかり引き継ぐことが重要です。そうしないと、後で問題が発生する可能性があります。人の悪口を言わないことも大事なことです。
ホテルで働きたい人へのメッセージ
ホテルマネジメントに関わるには、ExcelやWordといったオフィスソフトのスキルが必要です。また、会話だけでなく、ビジネスメールを書く能力も求められます。丁寧な日本語の使い方も非常に大切です。敬語がわからない場合は、GoogleやAIサイトを活用して普通の日本語を丁寧に書き換えることができます。
また、日本人は一度質問すると非常に親切に教えてくれますが、同じことを2〜3回聞くと怒られてしまうことがあります。そのため、しっかりメモを取り、一度で覚えられるように心がけましょう。
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