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日本でITエンジニアとして活躍するウズベクの青年

日本でITエンジニアとして活躍するウズベクの青年

独学で目指せるITエンジニア職

オイベク アナピアエヴ

1998年ナマンガン生まれ)
2014-2015 新潟県南魚沼市立大和中学校で約1年間学ぶ
2015-2018 ウズベキスタン・ヤシュノボッドコンピュータ技術カレッジ
2018-2022 東洋大学国際学部
2023-現在 株式会社ZOZOITエンジニアとして勤務

ZOZOでの業務内容

私は、ファッションECZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZO(千葉市)で、システム開発やメンテナンスに携わるエンジニアとして働いています。具体的には、ZOZOTOWNに新機能を加えるためのプログラムを作成、システム内のバグ修正やメンテナンスを行っています。

東洋大学を卒業後、複数の日本企業から内定を受けました。その中でも、IT技術を駆使してファッション業界をリードし、消費者の暮らしを支えるZOZOに魅力を感じ、入社を決めました。

初めての来日

初めて日本を訪れたのは2014年、私が15歳の時でした。父が日本の社会人大学院に留学するため、家族全員で来日しました。私は新潟県南魚沼市立大和中学校に入学しましたが、当初は日本語が全く分からず、授業やクラスメートとのコミュニケーションが難しい状況に直面しました。

そんな中、先生やクラスメートの助けを借りながら、日本語の勉強に励みました。授業中、先生が英語に訳してくれたり、クラスメートが休み時間に声をかけてくれたおかげで、次第に授業内容が理解できるようになり、無事に中学校を卒業することができました。

英語力で奨学金を獲得し、日本の大学へ留学

帰国後、ヤシュノボッドコンピュータ技術カレッジに進学し、コンピューターエンジニアリングを学びました。同時に、日本語の勉強も続け、2017年にJLPT N2を取得しました。

日本の大学に進学するため、タシケントの学習センターで英語と数学を学び、IELTS 7.0を取得しました。これにより、日本政府から学費や生活費をカバーする奨学金を得ることができました。

大学では英語で授業を受け、財務、マーケティング、統計学、国際関係を学びました。また、放課後は独学でITスキルを磨いていました。

独学でITエンジニアになれる!

ウズベキスタンでは、ITエンジニアを目指す若者が年々増えていますが、私は大学で国際学を学んでいたため、当初はITの知識がありませんでした。

大学3年生の時にITに興味を持ち、独学でHTMLCSSJavaScriptReactNode.jsGitGithubなどを学び、現在の仕事に就くことができました。私の学習プロセスは2つのステップに分けられます。

  1. ITについての知識を得るため、ネットワークを広げ、セミナー、YouTube動画も活用

  2. Free Code Camp」や「Codecademy」を利用し、さらに知識を深める

ITエンジニアになるために大学や専門学校へ行くというのも選択肢ですが、独学でも学べる教材やプラットフォームが揃っているのが事実です。

就職活動を成功させるコツは早めに準備すること

ITエンジニアを目指す方に2つのアドバイスがあります。一つ目は、就職活動をできるだけ早く始めることです。日本では大学卒業の1年前に就職活動が始まりますが、外資系企業だとさらに早い場合もあります。早めに準備をすることで、自分の可能性を試し、さまざまな企業に挑戦することが可能です

二つ目のアドバイスは、実務経験をできるだけ積むことです。ITエンジニアの選考プロセスには、書類選考、Coding Test面接があります。この中でも特に重要なのがCoding Testで、問題をコーディングで解決するスキルが求められます。実務経験がないと力を発揮するのが難しいため、事前の準備が重要です

以下、Coding Testを練習できるサイトを紹介します。

HackerRank
LeetCode
AtCoder

実務経験を積むもう一つの方法は、インターンシップやプロジェクトに参加することです。日本ではインターンシップのチャンスが豊富ですので、ぜひ活用してみてください

将来の目標と母国の若者へアドバイス

今後、ZOZOではエンジニアとしてのスキルを更に高めると同時に、ネット通販ビジネスやその業界に対する理解を深めたいと思っています。加えて、マネジメント職にも挑戦し、チームを率いて新しいプロジェクトに取り組みたいです。

また、母国の若者に向けてアドバイスを送りたいと思います。日本での生活や仕事に興味がある人は、まず日本についてしっかりと情報収集を行うことが大切です。日本には成長の機会が豊富にあり、サポートしてくれる人もいます。自分の夢や目標に向かって、常に学び続け、挑戦することを忘れないでください。

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